映画『グラスホッパー』感想
主演:生田斗真
監督:瀧本智行 脚本:青島武
原作:伊坂幸太郎「グラスホッパー」
伊坂幸太郎ファンで原作既読です(Hey! Say! JUMPのファンでもあります)。
公開初日に観に行きました。
客層は若い女の子が半分以上、そのお母さん世代の方々が少し、男の人も少し。
始まる前に暗殺教室のマナー広告?*1が流れて、そのときに若い女の子が「きゃあぁ…///」と声をあげていたのでほとんどやまだ担だと思います。*2
正直なところ、あまり期待はしていませんでした。キャストもこれで監督もこれだと原作レ○プの予感しかしなかったので。
おまけにわたしは脳男*3が好きではないので、この監督との相性が悪いとわかっていました。
検索などでこのブログにたどり着いてここから先を読む方はその点を踏まえて読んでいただけるとありがたいです。
結論から言うと、びっくりするくらいおもしろくなかったです。
あの原作のおもしろさをどうやったらここまでなくすことができるのか!監督さんを尊敬します。
まず物語のはじまるきっかけから違うので、どこがどう違うのかを説明したいんですができません!膨大すぎて!
伊坂作品ってわたしのイメージだと「おらおら泣けよ〜〜!!!ここ泣くとこだぞ〜〜!!!」というところはあまりなく、登場人物たちの会話からその関係性の変化などが見えてじわじわ泣けてくる感じだったんですけど、この映画は原作にないストーリーを勝手に作り上げ、ただの泣かせ映画になっています。
あと、これもまたわたしの勝手なイメージなんですけど、泣かせ映画ってすごーーーーーく説明が多くないですか?グラスホッパーはそれです。「おいおいお前さんよ、どこまで説明させれば気が済むん?」って言ってました(心の中で)。
あと、公式HP*4で"最強"巻き込まれ型エンタテイメントを謳っているんですが、率直に言います。
どこがだよ。
原作では登場人物が複雑に絡み合っていって………という物語だったのが今作ではぜーーーんぜん絡みがない!!!なんだよ死体またぐだけってふざけんなよ!!!(壮大なネタバレすみません)
とまあ原作を読んでしまっていたのでストーリーははちゃめちゃでただ痛々しくグロい映画にカウントされてしまいました。
良かったのはキャストだけでした。岩西は最高だ。唯一岩西が鯨と会話するシーンだけ伊坂ワールドを堪能できました。ありがとうございました。やまだくんは……… アクションすごかったらしいですね!(グロいの苦手なのであまり見れてない)
ずいぶん前に映画『重力ピエロ』*5を観て、最近やっと原作を読み終えました。中村監督*6ではないのですが、重力ピエロ本当に好きです。もっと読み込んで原作の感想を書きたいです。
探検隊の栄光*7も映画館に観に行きました!おもしろかったです!この映画についてはレビューもクソもないです!ただおもしろかったです!もう公開終了しましたけどパンフレット買ったひとは勝ち組です。
以上です。最後関係なくてすみませんでした。